果物に「完熟」という表記がされているのを見たことがある方は多いと思います。でも、はちみつにも完熟って言葉を使うんですよ。みなさんは、完熟はちみつとはどういうことかご存じですか?

矢印の先の白く穴がふさがった部分が蜜蓋。この下に完熟のはちみつがたっぷりつまっています。
みつばちが花から集めてきたばかりの蜜は、余分な水分がたくさん含まれた「花蜜(ネクター)」と呼ばれる蜜です。まだ、完全なはちみつとは言えません。糖度も30~50度と低く、その成分はショ糖です。みつばちたちはこの花蜜に体内の酵素を加えて成分を果糖・ブドウ糖へを変化させ、羽ばたきで風を送って余分な水分を飛ばしたりして、熟成・濃縮させていきます。こうしてできあがったのが完熟のはちみつです。糖度は約80度にもなります。
みつばちは日が昇ると一斉に飛び立ち、日中はせっせと蜜を集めます。夜間は一生懸命羽ばたきで風を送り、はちみつが完熟すると、蜜蝋で蓋をして(蜜蓋<みつぶた>といいます)貯蔵します。養蜂家が巣箱からはちみつを取り出す作業をするのは早朝のまだ薄暗い時間帯。この時間帯なら、蜂が集めてきたばかりの薄い花の蜜が混ざることがないからです。
完熟はちみつは腐ったり成分が変化するようなことはありません。ピラミッドの中から、3000年以上も昔に採取されたはちみつが発見されたことがあるのですが、その成分は全く変質していなかったという記録が残っているほどです。
とちみつ屋で扱っているはちみつは完熟の純粋はちみつです。賞味期限の記載が義務づけられていますので、賞味期限を製造日より2年後の日付にしてありますが、特に劣悪な保存でない限り、2年を越えてもおいしくお召し上がりいただけます。どうぞ、いつもキッチンに常備しておいてください。
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はちみつには殺菌力があり保存性が良いため、保存に神経質になる必要はありません。直射日光を避けて常温で保存すれば何年でもおいしくいただけます。ぜひ、食卓の上など手の届きやすい場所に置いて、日常的にお使い下さい。温度が低いと結晶しやすくなりますので、冷蔵庫には入れない方が良いです。結晶した場合も湯煎でとかせば元にもどります。(結晶のとかし方はこちら)
完熟のはちみつは、長期間保存しても変質することはありません。しかし、完熟前に採取したはちみつは、余分な水分が含まれているため、発酵してしまうことがあります。
発酵したはちみつをそのまま放置しておきますと、瓶の中にガスがたまり、蓋をあけたときに中身が吹き出すこともあります。
発酵したはちみつは、召し上がっても大丈夫ですが、風味が落ちていますし、発酵が進むと酸味が出てきますので、なるべくお早めにお召し上がりください。カレーの隠し味などに使われた方が良いかもしれません。